▲Courtesy of Aesop

JR大阪駅前にあるルクア イーレにあるスキンケアブランド イソップ（Aesop）。その店舗設計はスキーマ建築計画が手がけた。

イソップを象徴するアンバー（遮光）ボトルが対比し美しく見える色を考えて、店内はベージュ単色に決めたという。それでも単色では空間を体験の楽しみがないということで、複数素材を使い、空間の深みを作ろうと考えた。

▲Courtesy of Aesop

FRP（繊維強化プラスチック）のベージュ、レンガのベージュ、そこに塗られた釉薬のベージュ、木のベージュ、塗装のベージュ、砂壁のベージュとさまざまなベージュを使い、店内に入ると少しずつその違いに気づくようにしている。

同事務所では2010年、2011年とイソップのお店のデザインを手掛けており、路面店ではなく駅ビル内の、日本では大きな規模となる新店舗を手がけるにあたり、同質のツヤ感の素材がひしめく空間から一線を引いて、ホッとできる環境を目指した。

▲Courtesy of Aesop

以前は狭い間口を少しでも開いて来店者に入りやすいように計画したが、今では同ブランドの認知度も高まり、たくさんの来店者を迎えるようになったので、ストレスを感じずに買い物が楽しめることを考えて、シンクとPOSの台数比を見直し、人の流れの滞りをなくすようにデザイン。

また、中央にセンターコアを設けることで、そこを取り巻くように列ができるようになり、 他の売り場の機能を損ねず、気持ちの良い買い物が楽しめるようになっているそうだ。

▲Courtesy of Aesop