Googleのプロジェクト「Jacquard™ by Google」
ジャカード織りによるデジタル・アート作品を制作

▲OMA Space’s “Tree of Light” ©️Google

Googleでは、研究部門である「ATAP(Advanced Technology & Projects)」が「Jacquard™ by Google」というプロジェクトに取り組んできた。

これは、ジャカード織りのなかに「導電糸(conductive thread)」を織り込んで、テキスタイル自体をタッチセンサーのようにスマート化しようという試みで、これまでにLevi’sとはデニムジャケットを、サン=ローランとはバックパックをコラボアイテムとして発表してきた。

こうした商品化とは別に、同プロジェクトとGoogle Arts&Cultureは、テクノロジー、アート、ファッションをつなぐレジデンシープログラムを実施してアーティストを育成。ジャカード織りの技術をインスタレーションに組み込んだ、オリジナルデザインのデジタル・アート作品を制作するのである。

▲Chloé Bensahel’s “Words Weave Worlds” ©️Google

▲Amor Muñoz’s “Notes and Folds ©️Google

▲Behind the scenes with OMA Space ©️Google

公募で選ばれたChloé BensahelAmor MuñozOMA Spaceの3組が、パリにあるかつてのゴブラン織りの王立工場であった「Mobilier national」で6か月間、このジャカード織りを実施したという。

その成果は、2019年10月にパリで開催されるFIAC(International Contemporary Art Fair)にて「Please Touch the Thread」と題した展示会で披露され、Google Arts&Cultureでも公開される。End