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2019.10.16 13:53
自動車メーカー ポルシェと航空機メーカー ボーイングは、各市場での強みと知見を活かして、プレミアム・アーバンエアモビリティ市場の開拓と、都市交通の上空への拡大を目指して提携することを発表した。
両社はパートナーシップの一環として、プレミアム車両の潜在的な市場や可能なユースケースを分析するなど、アーバンエアモビリティのさまざまな面に対処する国際的なチームを結成。
また、ボーイングとポルシェ、およびボーイングの子会社 オーロラフライトサイエンス(Aurora Flight Sciences)は、完全電気式の垂直離着陸機のコンセプト機を開発中だという。両社のエンジニアと、ポルシェの子会社 ポルシェエンジニアリングとスタジオFAポルシェがプロトタイプのテストを行うそうだ。
ポルシェコンサルティングが2018年に行った調査では、アーバンエアモビリティ市場は2025年以降に急速に発展すると予測。また、このソリューションが、従来の陸上交通に比べてコストや柔軟性の面で優れ、迅速かつ効率よく乗客輸送を実現することも示唆している。
「この提携は安全で効率的な新しいモビリティエコシステムの開発に取り組むためのもので、これを機に、先端を行く自動車ブランドと共同でプレミアム・アーバンエアモビリティ研究を進めることができるでしょう。ポルシェとボーイングは手を携え、緻密なエンジニアリング、スタイル、イノベーションで、世界中にアーバンエアモビリティを広げたいと考えています」と、次世代モビリティエコシステム基盤の構築を担当するBoeing NeXtの副社長兼ゼネラルマネージャー Steve Nordlund氏は語っている。