イタリア生まれのクラシカルな自転車「Velocino」。前輪が小さく後輪が大きい、ユニークで愛らしいデザインだが、もとは1940年代にムッソリーニが注文したものだそうだが、このときは時代の状況から実現はしなかったそうだ。

その後、同国の自転車メーカー Abiciがもとのデザインに近いVelocinoを発売しているが、あまりスピードは出せそうにないし、街乗りにはちょっと不向きなよう感じがしてしまう。

このVelocinoを電動キックボードにすれば街乗りが楽しめるのではないかと、韓国のPDF HAUSとHaemin Kimはプロトタイピングを公開している。

電動キックボードのメインユーザーは若者だが、もう少し上の世代の人にも楽しんでもらいたいという想いから、Velocinoのクラシカルなデザインをアレンジ。前輪の小ささはそのままだが、後輪が大きくてはユーザーがキックボードの上に乗れそうにないので、かなり小さめ。とはいえ、キックボードとしてはずいぶん大きくなっている。

さらにサドルも付けて乗りやすく工夫。軽量でサドルも折りたためるので、持ち運びもできるとしている。