3人のアーティスト×Honda自由運転
前田有紀さん/フラワーアーティスト
「家族3人でシートに並んで、同じ目線で、一緒に景色を楽しめる」

クルマ好きでもそうでない人たちの間でも、注目を集める自動運転。運転しなくてもいいのか、寝ててもいいのか、そして、それは楽しいのか。

未来を見据えて、Hondaが自動運転を使って考えたのは、「自由運転」。

今回、鎌倉を拠点にフラワーアーティストとして活動する前田有紀が、本田技術研究所の一室で自由運転のシミュレーターを体験した。

花で空間を彩り、自然を愛する彼女にとっての運転の醍醐味は、景色や空間を共有して楽しむこと。仕事に、家族の送迎に、日常的にクルマを使うフラワーアーティストであり母親の視点から捉えた、Hondaの「自由運転」とは?

▲3人のアーティスト×Honda自由運転—Sensitivity of 3 artists|前田有紀さんの場合
映像:山田修平(HANABI.inc)

――自己紹介をお願いします。

フラワーアーティストの前田有紀です。

お花を使って、パーティーや結婚式の装飾、展示会のディスプレイなどを手掛けています。あらかじめ完成図をイメージしてから現場に行くのですが、その日の雰囲気によってデザインを変えることも多いので、毎回、ありったけのお花を持って行きます。

フラワーアーティストになろうと思ったきっかけは、子供の頃から自然が大好きで、いつか自然に関わる仕事に就きたいなと思っていたから。アナウンサー10年目にして、転職を決意。いつも自然のある場所や、自然が感じられる空間を意識的に選びながら、さらにそれを仕事にする。そういう感じで生きてきました。

――普段クルマに乗っていますか。

現場に花を運んだり、保育園に子供を送り迎えしたり、クルマは毎日使っています。

いろんな街にクルマで出かけて、軒先を借りて、持ってきたテーブルの上にお花を並べて、その場で販売する移動花屋もやっています。

アナウンサー時代はペーパードライバーでしたが、花屋の修行中、東京中のさまざまな場所にクルマで配達をしていたことがきっかけで、運転が楽しくなりました。

――運転中はどんなことが楽しいですか。

今、鎌倉に住んでいるのですが、鎌倉の街の中では、本当にいろんな景色が見られます。

山沿いに行けば木々の移り変わりを感じられるし、海沿いに行けば一転して楽園のような雰囲気を味わうことができます。そんなこともあって、私はお休みの日もクルマを運転しているんです。1人だけの時間を求めて、葉山や湘南の海沿いをドライブしています。

――シミュレーターを体験したときの第一印象は?

存在感が強くて、見たことのない形。未来のクルマという感じがしました。それでもクルマと分かるのは、ハンドルがあるからかも。木のハンドルと、床のフローリングがすごく好みです。自由な位置にハンドルを動かせるので、車内で仕事がはかどりそうだなって思いました。

たとえば、今、運転中に仕事のメールが来たときは、駐車場とかにクルマを停めて返信しているんです。そういったとき、手元のハンドルがめちゃめちゃ邪魔だったりして。このクルマなら、ゆったりとした姿勢で返信できそうです。

足元のペダルがないのもいいと思いました。ブレーキもアクセルもないので、すごく広々としています。ロングのワンピースを着ることが多いので、いつも、スカートの裾を踏みながら運転しているんですよ。

でも、このクルマなら、ロングスカートはもちろん、ヒールがあるような、可愛い靴も履けますよね。自由に服装を選べることで、もっともっと運転が楽しくなると思いました。

――自由運転シミュレーターの感想を教えて下さい。

最初、自由運転というくらいだから、機械が全部やってくれるイメージでした。でも今日お話を聞いて、体験して、そういうことじゃないんだなって。

自由運転のクルマなら、家族全員が同じ目線で一緒に景色を楽しめる。今までみたいに前後左右に分かれて座るんじゃなくて、みんなが隣にいるからこそ作れる思い出もあるだろうなって思いました。

クルマの中も、家族の思い出や、人と人とのつながりをつくるための大切な場所です。

――自由運転が実現したらやりたいことは?

景色がきれいな場所を自由運転で走ってみたいと思います。

今日、自由運転のクルマに乗って、すごくワクワクしました。旅先からスタートして、家族3人でシートに並んで、一緒に写真を撮ったりもしたいですね。子供がまだ小さいので、色々な景色を見せてあげたいです。

仕事で、東京まで運転する時に渋滞につかまってしまうと、何もすることがないんです。でも、自由運転なら、そんな時間も有意義に使えますね。例えば、アロマをかいでリラックスしたり、自分を癒す時間に使ってみたいです。

普段運転していると、そういった発想はあまり出てこなかったんですが、今日は、ミントのアロマを持ってきました。普段は運転に集中しすぎて疲れちゃうことも多いので、リフレッシュできる香りがいいと思います。

――フラワーアーティストとして自由運転に期待することは?

フラワーアーティストの仕事では、お花の装飾を考えるときにたくさんのアイデアが必要です。自由運転で自然の景色を楽しみながらドライブできたら、すごく素敵なアイデアが山ほど生まれそうだなって思いました。

お花を飾るというのは、世界を変えるようなことだと思っています。お花が一輪あるだけで、空間もパッと明るくなるし、お花がある世界とない世界では、本当に、見え方が全然違うんです。私は、お花を通してどんどん世界を変えていきたいと思っています。

それと同じように、自由運転も世界を変える大きなことだと思いました。
(テキスト/近藤彩音 編集/廣川淳哉)

▲写真:谷本夏 ヘア&メイクアップ:山下光理

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HONDA R&D X SHUNJI YAMANAKA

公開日
2019年10月21日(月)〜22日(火)
会場
Honda R&D 原宿サテライトスタジオ
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-60-2
詳細
http://designart.jp/designarttokyo2019/