米フロリダ州にある美術館「Mennello Museum of American Art」では、リニューアルの計画が進められており、同国の建築設計事務所 Brooks + ScarpaとKMF Architectsは共同で同館の拡張案を公開した。

この計画では、40000平方フィート（約3700平米）・2000万ドル（約21億4000円）規模の拡張となる見通しで、さまざまなプログラムやイベント、アメニティの数と質を増やし、よりよいサービスを提供することを目指している。

また、フォルモーサ湖に面した敷地では、緑地、散歩道や自転車道、彫刻庭園、さらには同館の敷地を所有していたHoward Phillips氏の造詣などを尊重しつつ再考して、美しく文化豊かな場所を創造するという。

「Mennello Museumのデザインは、未来的で時代を超越したものです」と語るのは、Brooks + Scarpaを率いる建築家 ローレンス・スカルパ（Lawrence Scarpa）。

「デザインは、室内にあるアート作品がめざすべきものを反映しています。ストーリーを語り、ひいては教育や文化、そしてインスピレーションの場であるという美術館のミッションを伝えています。たんなる建物ではなく、人々をアートや自然に近づけ、新しい没入型のアート体験が味わえる、そんな市民に開かれた社会の交流の場になるでしょう」。