アーティストとアーキテクトによる岡山の建築プロジェクト「A&A」
MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOと長谷川豪による宿泊施設が完成

▲「A&Aジョナサンハセガワ」

岡山に現代美術アーティストとアーキテクトがひとつの建築作品をつくる石川文化振興財団の「A&A」プロジェクトは、第一弾となる宿泊施設「A&Aリアムフジ」と「A&Aジョナサンハセガワ」を2019年10月7日(月)にオープンした。

NYをベースにするアーティスト リアム・ギリック(Liam Gillick)と、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOが手がけた「A&Aリアムフジ」は、岡山産の巨大なヒノキCLTを田の字に組んだフレームを建築の主要マテリアルに採用。シンプルながら立体的で複雑な空間で、特別な時間を楽しむことができるという。

▲「A&Aリアムフジ」

また、ジョナサン・モンク(Jonathan Monk)と長谷川豪による「A&Aジョナサンハセガワ」は、岡山の「まちに泊まる」体験ができる宿泊施設。かつて敷地内にあった建物の形状を再現、その間に新しい構造体を1つ挿入する構成とした。

天井が低く落ち着いた雰囲気の寝室、庭と一体化した縁側のようなラウンジ、後楽園を臨む展望台のような浴室と、異なる視座から街並みや街の隙間に入り込む光や風を体感できるそうだ。

▲「A&Aジョナサンハセガワ」

「A&A」は、岡山市内の歴史文化ゾーンおよびその周辺に、世界的に活躍する現代美術アーティストと日本人建築家がタッグを組んで宿泊施設を作っていくプロジェクト。建物はすべて1棟建てのプライベートタイプで、今後20年をかけて増やす予定だ。End