NEWS | プロダクト
2019.10.03 16:37
日本花卉文化は、海外で人気が高まっている盆栽をデザインオフィス nendoと連携して、パズル感覚で楽しめる「BONSAI」としてモチーフしたプロダクト「grid-bonsai」を制作した。
海外でも盆栽への関心が徐々に高まっているが、輸出用の盆栽には厳しい検疫基準が設けられているので、供給量が足りていないのが実情だ。
また、定期的に日光や水を与えるなど店頭でのメンテナンスに人件費がかかったり、「特殊な知識や技術がないと楽しめないのではないか」という心理的なハードルがあったりと、若年層や海外への普及には足かせもあるという。
こうした課題から、自然界の樹木を「見立て」て楽しむ盆栽を、さらに「見立て」てデザインしたプロダクトが生まれた。
「ハサミで切って枝を整える」という導入部分が体験できる、パズル感覚で楽しめる盆栽をモチーフにしたもので、盆栽の主要な樹種を参考にした7種類の形状を用意。いずれもハサミを使って格子状の葉をプチプチと切っていき、角張った輪郭を柔らかい形状に整えることで完成する。
初心者にもとっつきやすく、ナイロン製で検疫やメンテナンスが不要な、国内外問わず店頭販売が容易になると考え、盆栽の未来がほんの少し広がるキッカケとなることを願ったデザインができあがった。
なお、同品はパルコとCAMPFIREが共同運営する「BOOSTER(ブースター)」にてクラウドファンディングが行われている。