NEWS | 建築
2019.10.08 16:52
ワコールは、京町家をリノベーションした宿泊施設「京の温所 御所西(ごしょにし)」を、京都・御所西エリアに2019年11月1日(金)、オープンすると発表した。公式サイトではすでに予約受付を開始している。
「京の温所」の6軒目となる同施設は、クリエイティブユニット「graf(グラフ)」がディレクションを担当。
御所西エリアは、市内観光にも便利で、伝統的な景観が色濃く残っている地区。そこで長年空き家となっていた築100年以上の京町家を活用した。坪庭から入る静かな光が印象的な京町家で、伝統工法で組まれた梁や柱を活かしながら、光と影、季節を豊かに感じる現代生活に寄り添った「住まい」へとリノベーションが行われた。
木漏れ日が静かに変化していく庭とつながったリビングは、「木のトンネル」をイメージして、床、壁、天井をすべてブラックチェリーの木材でぐるりと囲み、季節や時間の移ろいを感じられる空間となった。また、ダイニングは、テーブルの上を開放的な吹き抜けとし、天窓から降り注ぐ光が豊かに感じられるという。
ソファやテーブルの家具からベッドルームや和室の照明まで、多くのアイテムは「graf」が「京の温所 御所西」のためにオリジナルでデザイン。同施設のためにセレクトしたアートピースも飾られるそうだ。