NEWS | 建築
2019.10.28 16:39
米ワシントンD.C.ではこのほど、ジョン・F・ケネディ・センター(The John F. Kennedy Center for the Performing Arts)の新たな文化施設「The REACH」が完成した。
同センターはこれまで、公共イベントや刺激的なアート活動など、創造的なプロセス全般においてコミュニティがアーティストと交流する場を提供してきた。
今回Steven Holl Architectsが設計したThe REACHは同センターを拡張するもので、既存施設のすぐ南側に位置する。新施設は旧施設の輪郭を損なうことなく、リハーサル室、教室、講義室、多目的会議室、イベントスペースを新たに提供する。天井も高く、屋内空間は自然光があふれるという。
周囲に植えられた35本のイチョウの木は、ケネディが第35代合衆国大統領であったことを記念しており、プールとマホガニーのデッキは、ケネディが第二次世界大戦で艇長として乗り込んだ魚雷艇「PT-109」と同じ寸法と甲板を再現。
開放的な景観で、一日を通じていつでも集うことができる広くて親しみのもてる空間となった。ケネディ・センター内からのライブパフォーマンスの模様は、広い芝生の向こう側に建つ一番大きな建物の壁面にリアルタイムで投影されるそうだ。