DeNAは、企業とクリエーターをつなげ、渋谷をクリエイティブの発信拠点にすることを目的としたデザインフェスティバル「Design Scramble（デザインスクランブル）2019」を2019年10月12日（土）から10月13日（日）の２日間開催される。

2018年から開催している同フェスティバルには、モノづくりやデザインに力を入れる企業22社が参加する予定だ。

今年は「JOINT」「JOIN」「JOY」というテーマを掲げ、「参加者である、あなたが主役。」というメッセージの通り、個人が参加して作品や活動を発表する機会を多く設けている。さらには、海外で活躍するクリエーターも参加し、グローバルでも評価されるデザインフェスティバルを目指す。

本イベントでは多数のプログラムが予定されているが、その中でも主軸コンテンツとなるであろう、クリエイター・デザイナーが登壇し４回の開催が予定されているトークカンファレンス「Design Scramble 2019 Talk Conference」を紹介したい。

12日（土） に開催される４つのトークイベント
「Design Scramble 2019 Talk Conference」

●12:00〜13:20
「IT事業会社の大胆なブランド刷新と、その後」

開催初日となる12日（土）の12時から13時20分の間は、メインのトークイベントとして、DropBoxでブランドデザインの刷新を統括したMichelle Morrisonと、メルカリのロゴリニューアルをはじめ同社のデザイン組織をリードする井上雅意、Takramの田川欣哉ら３名が、「ブランドデザイン」をテーマに意見を交わし合う「IT事業会社の大胆なブランド刷新と、その後｜Design Scramble 2019 Talk Conference #01」が開催される。

大規模なブランドデザインのプロジェクトに携わった３名による、ブランドデザインの刷新後に得られた成果について、また、今後への展望などに関するトークは必聴だろう。

●13:50〜15:00
「次世代のクリエイティブシーンを創る、若きクリエイターたちの在り方」

続いて、13時50分からは、資生堂のクリエイティブ本部でアートディレクターとして、グラフィックやパッケージデザインを手がける、竹田美織と京都を拠点に活動するフリーランスのグラフィックデザイナーの三重野龍。また、ミュージックビデオや有名企業のモーションロゴなどを多く手がける、千合洋輔。さらに、「JAGDA 新人賞」を最年少で受賞し、今年独立して、現在はグラフィックデザインの仕事を中心にフリーランスで活動する小林一毅ら、若くして活躍する4名のデザイナーが集い、現在に到るまでの工夫や努力などのストーリーを語り合う。

若くして活躍する彼らから、次世代のクリエイターとしての在り方のヒントが垣間見れるイベントになるだろう。

●15:20〜16:30
「私たちの美意識をつくる。創造のためのアーカイブ」

15時20分からは、詩や朗読、執筆、音楽、など形に捉われずに様々な展示方法を使いながら言葉の活動している、白濱イズミ。執筆や展覧会構成、PR企画を行う、角尾舞。鮮やかでグラフィカルなイラストを手がけるイラストレーターの一乗ひかる。そして、歌謡エレクトロユニット「Satellite Young」でアーティストとして活動しながら、執筆なども行う、アーティストの草野絵美ら、女性4名によるトークセッションが開催。

独創的な表現力で活動する4名それぞれのインプット方法や美意識の育て方、習慣などを深掘りしていく内容だ。

●16:40〜17:50
「世界中のクリエイターが“自分らしさ”を表現する。写真のプラットフォーム「VSCO」の可能性」

最後は、写真のプラットフォームアプリ「VSCO」の創立者 / CXO、Greg Lutze。ファッション・テクノロジー領域を中心に様々な場やプロダクトをプロデュースする、市川渚。プロダクトデザイン・グラフィックデザインの知識を応用し、ユニークな視点で景色を切り取るフォトグラファー、ENOの3名によるトークセッションが、前・後半に分けて展開。

トーク前半は、カリフォルニア州オークランドで誕生した「VSCO」の世界観やその活動についてGregが紹介。写真を通してクリエイターが活躍するための教育、コミュニティづくりなど、彼らによる写真加工・編集サービスの提供を越えた様々な取り組みについて話されるそうだ。

後半は、普段から「VSCO」を活用しているという市川渚とENOを交え、二人が普段どのように同アプリを使っているのか、また、「VSCO」とクリエイターとの関わりについて両名が意見を交わす予定だ。

なお、各トークセッションは事前申し込み制。その他、全プログラムは、Design Scramble 2019公式ページをチェックしてみてほしい。