James Dyson Award 2019の日本国内最優秀賞が決定
自転車利用時の子どもの安全を守る「PROLO」が受賞

▲「PROLO」

ジェームズダイソン財団は、次世代のエンジニアやデザイナーの支援・育成を目的に、財団が主催する国際エンジニアリングアワード「James Dyson Award 2019」(JDA) の国内最優秀賞作品を含む上位3作品を発表した。

世界27の国と地域から1,000を超える応募、日本からは過去最多となる51作品のなかから、今年の国内最優秀賞として、法政大学大学院デザイン工学研究科システムデザイン専攻 守屋輝一氏ら7名チームによる、自転車利用時の子どもの安全を守る「PROLO」に決定。

▲「PROLO」

「PROLO」は、子ども用自転車のヘルメットとロックの連動システムで、「子供は、親の目の届かないところではヘルメットを外しがちである」「安全性を追求したヘルメットは多いが、そもそも被っていない」という気づきをもとに開発。

ヘルメットを着用するとロックが解除され、脱ぐとロックがかかる仕組みを考案。ヘルメットには赤外線LEDとフォトトランジスタが取り付けてあり、照射した光を頭部が遮ることで、ヘルメットの装着を検出するようにしている。

▲「Ubitone (ゆびとん)」

また、国内準優秀賞には、「Ubitone (ゆびとん)」と「Fusion: Full Body Surrogacy for Collaborative Communication」が選ばれた。

「Ubitone (ゆびとん)」は、目が見えず、耳が聞こえないという二重のハンデがある盲ろう者のためのデバイスで、音声認識の結果を指点字という手法で盲ろう者の手に伝えるもの。一方、「Fusion」は、遠隔のユーザーと身体的な動作の共有を可能にする、ウェアラブルなテレプレゼンスシステムによる身体代理(サロゲート)システムだそうだ。

▲「Fusion」

なお、上位3作品は他国の作品群と共に国際ステージとなる第2次審査に進み、国際TOP20の発表は10月17日(木)に行われる。End