フォードがスノヘッタの手がけたマスタープランを発表
米ミシガン州の工場施設をグローバル拠点として再編

フォード・モーター・カンパニーは、ミシガン州南東部ディアボーンの工場とR&Eセンターを改修するマスタープランを発表した。設計は、国際的な建築設計事務所 スノヘッタ(Snøhetta)が手がけている。

両者は2年間にわたり共同でマスタープランを作成。ディアボーン工場を拡張しながら、権限を強化したオフィス、生産施設、スマートテクノロジー、多用途のモビリティシステムからなる、フォードのグローバル拠点として再編する。

建物を密集させることで、R&E センターで働く従業員の数を現在の約11,000人からおよそ2倍の20,000人以上に増やし、幅広い意見交換、共同作業、高度な近接性や接続性による気軽な社会的インタラクションを実現。

このコアキャンパス内の移動は徒歩が中心で、交通手段も充実。隣接する主要施設はシャトルバスでつながっており、サイト周辺へのマイカーでのアクセスは制限されるという。

現在、従業員はディアボーンとミシガン州南東部に分散しているが、アイデアの流れや循環を促し、コラボレーションやコロケーションなど、効率的な生産イノベーションが生まれる、最先端の研究・生産スペースへと統合されることになる。

また、人と動物・植物のことを考えたエコロジカルな景観を目指し、カンファレンスルームや会議スペースはキャンパス内でのリトリートの場になり、四季を通じて使用できるコネクテッドなアウトドア環境やパビリオンにもなるそうだ。End