NEWS | プロダクト
2019.09.20 14:47
私たちが日常で見ている黒い色は、実はそれほど黒くないのかもしれない。クラウドファンディングサイト Kickstarterに登場したのは、私たちが入手可能なものでもっともフラットで黒くてマットなオブジェ「Singularity 2」だ。
使用されるのは「無機ナノアレイ」と呼ばれるもの。これが目に見えるあらゆる光を捉え、まさにブラックホールの光の吸収を再現してくれる。
新しいマット保護コーティングを採用することで壊れないように守ってくれ、浅い角度のまぶしい光もすべてカットできる。表面が波打たないように裏打ちして補強、さらに10%ぶ厚くなった表面コーティングで基板となるテクスチャが透けて見えることもないそうだ。
たしかに、世界でもっとも黒い物質と呼ばれているのは「Vantablack(ベンタブラック)」だ。しかし、これは一般には公開されておらず、その意味で「Singularity 2」が買えるもっとも黒いブラックということになる。
アーティスト向けには、20cm×20cmと大きめの「Void Sheet」も用意。粘着性のアルミニウムで裏打ちしており、ハサミでも切れるそうで、Vantablackは入手できないがスーパーブラックを作品で試したいという人にぴったりだ。