インドネシアのバンドンでデザイン活動を行っているトリハディ・フェルディさん。日本への造詣も深く、さまざまなかたちで日本文化を紹介しています。去る8月には日本への旅行者のための書籍「Japanese Culture & Language for Traveling (旅行の日本語と文化)」を出版。そのなかでAXISフォントを使っていただいています。
現在の活動について教えてください。
インドネシアでKYUBというデザインと印刷スタジオを運営しながら、「GENGOYA」というインドネシア人に日本の文化や日本語を紹介するプラットフォームを運営しています。
日本の文化や生活にとてもお詳しいですね。
ずっと日本のデザインに憧れていました。日本は個性的でセンスのあるデザイナーやイラストレーターが多く、よく参考にしています。なかでも私にとってのトップスリーはgroovisions、寄藤文平さん、井上 涼さんです。
日本語はどこで学んだのですか。
日本のデザインセンスを身につけるのであれば、日本に行くしかないと思い、来日しました。2012年から14年にかけてのことで、日本語は京都の日本語学校で学びました。インドネシアに帰国後も、仕事の関係で日本語を使う機会が多いので、忘れずにいられるのです。
今回の本「Japanese Culture & Language for Traveling (旅行の日本語と文化)」は、どのような目的で制作したのでしょうか?
昨今、インドネシアでは、日本へ旅行する人がとても増えています。日本は観光地としてすごく良い国ですが、同時に守らなければいけないマナーやルールも多い。日本語と日本文化に慣れていない観光客が、無意識のうちにマナー違反をしたり、ルールを破ったりしても当然だと思います。この本は旅行に使えそうな言葉やマナーに関する情報などが入っています。これを読んでもらうことで、もっと礼儀正しく振る舞え、楽しい時間が過ごせるのではないかと考えたのです。
AXISフォントを採用した理由を教えてください。
GENGOYAは「clean but fun」という雰囲気を大事にしています。フォントも同様です。「clean」はゴシック体で、「fun」は少しラウンドで、そういう個性を持っているフォントを探していたら、デザイナーの友達がAXIS フォント を勧めてくれました。AXISフォントファミリーの中にラウンドを見つけたとき、「これだ!」と思い、すぐに買いました。
今では、ひらがな、カタカナ、漢字、英数字すべてを積極的に使っています。これからもGENGOYAのアイデンティティフォントとして使っていきたいと思います。