NEWS | 建築
2019.09.17 16:04
オランダ・ロッテルダムにあるボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(Museum Boijmans van Beuningen)は、「パブリック・アート・デポ」という施設の建設を進めている。
MVRDVが設計を手がけ、2020年完成/2021年オープン予定の同施設には、展示ホールをはじめ、彫刻を設置した屋上庭園、レストランのほか、膨大な作品の収蔵庫を備えている。
館内は通路がジグザグに走っており、来場者はその途中で収蔵庫の様子や修復のワークショップを実際に目にすることができる。この収蔵庫は、可動式のラックを移動させるだけで展示を日々変更できる仕組みにもなっている。さらに、3フロアにわたって、同美術館がプログラムする展示スペースが展開されるそうだ。
また、貴重なコレクションを保管する同施設には、物流や隔離用のスペースや、個人コレクション用の部屋など、一般の人がアクセスできない場所もある。これが同館の新サービスで、アート向けのスカイボックスシートともいえる専用の部屋のなかで、個人コレクターはコレクションを楽しむことができるのだ。
高さは39.5mで、屋上からロッテルダムの街が一望でき、そこにはフィンランドの建築家 マッティ・スーロネン(Matti Suuronen)が手がけたUFO型の建築「Futuro」も置かれるそうだ。
建設される公園内の敷地を少なくするためにコンパクトな円形のボリュームとし、ファサード全体は湾曲した鏡面ガラス1,664枚で覆われることになっている。