歴史とハイテク産業が混在する中国・西安の複合商業施設
「YJY MAIKE CENTRE FLAGSHIP」

中国の西安ハイテク産業開発区の一角にある、洗練されたビルの1F/2Fの書店をメインとした4,500m2の複合商業施設 「YJY MAIKE CENTRE FLAGSHIP(STORE)」を、アイケイジーの池貝知子がデザインした。

この店舗では、兵馬俑のある古都という中国の歴史とハイテク産業という、新旧両方の要素が混在している中国の力強さと活力を感じる西安のアイデンティティを、エレガントでクラシカルな宮殿のイメージでまとめあげたそうだ。

また、知的なライフスタイルが求められている中国の現在を考え、ストアコンセプトを「Library & Gallery」とし、来場者と店がクリエイティブな発想を相互発信しあい、共に創りあげていくことができる施設を目指した。

1Fのエントランスには高さ10mの本棚を配し、店内に入ったときに本屋であることを瞬時に実感できるよう、圧倒的な本の存在感を濃密に演出。2Fにはホテルのラウンジのような使い方ができるエリアを設け、バーカウンターではオフィス帰りに立ち寄り交流するビジネスマンの利用もイメージ。

▲Photos:ナカサ&パートナーズ

店内のアートはすべてオリジナルで、この地に関連するテーマでアーティストに制作を依頼し、アートを単体としてではなくインテリアと共存させることで、空間に深みをもたせた。

来場者が、中国の長い歴史を感じながらリラックスして心を解放し、勉強し、考えを熟成させ、人生を楽しみながら時空を超えた創造的な旅を体験する、趣のある施設となっている。End