NEWS | アート / テクノロジー / 見本市・展示会
2019.08.30 14:46
ヤマハは、AIと人間の共創の可能性を追求するためのプロジェクト「Dear Glenn」の成果を、オーストリアのリンツ市にて開催される世界最大規模のメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル(Ars Electronica Festival)」で初公開する。
今回公開するのは、伝説的ピアニストである故グレン・グールドらしい音楽表現でピアノを演奏することができ、さらに人間と協調して合奏することができる世界初のAIシステムだ。
公開は会期3日目にあたる2019年9月7日(土)に行われ、当日は、AIシステムと現代の名演奏家が共演するコンサートを披露するほか、人間とAIが共創する未来をテーマにしたパネルセッションを予定している。
コンサートの曲目は、グレン・グールドの代表曲としておなじみのJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」をはじめ、グレン・グールド未演奏曲であるJ.S.バッハ「フーガの技法 2台チェンバロのための鏡像フーガ」、J.S.バッハ「トリオ・ソナタ」など、AIの学習データには含まれておらず、模倣する音源が無い状態で演奏を行うというユニークな試みとなるそうだ。