NEWS | 建築
2019.08.30 14:42
ポルトガル北部の都市 ロウザダ(Lousada)にある「Interpretation Centre of Romanesque」は、ポルトガルにおけるロマネスク建築が生まれたときの理念をベースとした、現在のロマネスク様式と遠い過去のロマネスク様式のあいだの橋渡しになることを目指した建築だ。同国の建築スタジオ spaceworkersが手がけた。
シンプルな方法で提案されたボリュームは、多様性のなかに統一性を与えるという原則を採用。異なる高さや面積を持つさまざまな形状のボリュームは、ロマネスク様式の建物が私たちに残した多様性を体現している。
これらのボリュームは、互いに強固にし合おうとする関係にあり、要素を統一し生活体験を一般化していくような、田舎にある通りを表現しようとしたという。
そして、中央の建物は、回廊になっている各ボリュームに入るための入り口になっており、すべてのボリュームはこの建物を通じて互いに接続している。
室内空間は、規模だけでなく形状においてもロマネスク様式の建物の室内を参考にし、モニュメンタルな雰囲気を反映させたという。また、各ボリュームの屋根は、ロマネスク建築で用いられた方法のひとつを再解釈したそうだ。