NEWS | 建築
2019.08.29 15:02
米フロリダ州マイアミにオープンした「Apple Aventura」は、マイアミの開放感と寛大さを体現したデザインで、この街の航海と建築のルーツを連想させる、波打つアーチ型の屋根が特徴的だ。
形状や流れるような空間は、この地域にあるアールデコの建物にヒントを得たもので、創造性と革新を育むダイナミックな場所となる、新しい2階建ての建築としてオープン。Foster + PartnersとAppleのチーフデザイナーだったジョナサン・アイブが共同で、フロリダの自然光や文化、気候に合わせた最新のApple Storeを作り上げた。
賑やかなAventura Mallのエントランスプラザや、Carsten Höller(カールステン・ヘラー)が手がけた「Aventura Slide Tower」のある噴水に隣接。木が茂った前庭には、インテリアのレイアウトを反映したチーク材のテーブルと椅子も用意している。
ガラス張りのファサードは内と外の境界をぼかすデザインで、主要構造としては、ホワイトプレキャストコンクリートを初めて採用した。店内にも植栽やディスプレイテーブルを配置することで、大きなアーチ型の屋根のある広大なダブルハイトのホールにシームレスに入ることができる。
店内は幅の広い大階段がひな壇にもなり、その前にはフォーラム用の大画面を設置。店内側のエントランスがプラザにつながり、この階段とともにストア自体が社会の中心となる。革張りのシートには充電設備も組み込み、自然な明るさのある落ち着いた環境の中で、Appleのさまざまなサービスを楽しめるのだ。