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2019.08.27 14:48
神奈川県の江の島ヨットハーバーにて2019年8月25日より開催中の「セーリングワールドカップシリーズ江の島大会2019」では、AI水循環システム「WOTA BOX」が導入されている。
開発したのは、水循環を用いた次世代の分散型水インフラの研究開発・事業展開を手がけるWOTA(ウォータ)。スポーツの国際大会では初導入で、大会期間中に会場内で選手や関係者にシャワーを提供するという。
このシステムは、排水をろ過して繰り返し循環させるもの。100Lの水で約100回のシャワー入浴が可能で、排水の量も通常の50分の1以下に抑えることができる。配管工事は不要で、電源があれば短時間で設置できるそうだ。また、AIを搭載して水質を監視・管理することで、つねに安全な水が使えるとしている。
これまでマリンスポーツの競技会は、水道設備の整っていない海岸沿いでの開催が多く、選手向けの水まわり設備の不足や、新たな配管工事などの整備コスト、海岸での生活排水の放出による環境汚染といった課題があった。
今回は、期間中に約480人の使用を想定。シャワーの水は約24トンから約0.5トンへと削減されるそうだ。