NEWS | 建築
2019.08.26 15:01
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年、アメリカでは「United States Olympic and Paralympic Museum」がオープンする。
IOC公認の新しい文化施設で、アメリカのオリンピック・パラリンピックの選手に関する展示を行うもので、オリンピックトレーニングセンターの本拠地である、ロッキー山脈のふもとの都市 コロラド・スプリングスに建設中だ。
Diller Scofidio + Renfroが設計する外観は、競技に取り組む選手のエネルギーや優雅さにインスピレーションを受けたダイナミックな形状。ギャラリーやオーディトリアム、管理スペースはらせん状になっていて、中央のアトリウムの周りに広がるように伸びている。
新しい歩道橋は、線路の上を通って「America the Beautiful Park」という公園に至り、コロラド・スプリングスのダウンタウンへとつながる。アーチとトラスの機能を兼ね備えた引っ張られたような構造で、材料も形状もフィットネスのエクササイズを体現したものだそうだ。
冬季オリンピックギャラリーは、建物の斜めの形状が、ボブスレーやスノーボード、スケルトンといったウィンタースポーツの角度のある氷の斜面を表現。内部に向かうアトリウムと周囲に広がる街の風景が、各ギャラリーのあいだでリズムとペースを作り、展示体験の速さを変えてくれる。