NEWS | ファッション
2019.08.30 11:06
これまでに光るジャケットなどを発表するなど、奇抜な素材でさまざまな衣服を手がけてきたVollebakから、また新たなTシャツが登場した。
今回の素材は、なんと木と藻類。持続可能な方法で管理した森から採取したユーカリとブナをパルプにしたものと、「バイオリアクター(bioreactor)」と呼ばれる装置で培養した藻類を使用しているという。研究開発には、2年を費やしたそうだ。
Vollebakでは、グラフェンや炭素繊維などの人工の先端素材はすでに採用していたので、今度は15億年前から存在する物質である藻類を使ってみたかった思いがあったよう。
藻類は地球上のあらゆる植物の源だが、二酸化炭素を吸収して、地球上の酸素の最大80%を生み出しており、人類が地球以外の惑星で暮らす時には、私たちが生き残る鍵を握ることにもなるかもしれない、重要な植物ともいえる。
ただ、Tシャツはできあがってから12週間で微生物に分解され、土に帰ってしまう。それでも、ちょっともったいない気もするが、庭に埋めたり、堆肥にすることができる。公式サイトで販売がスタートしている。