NEWS | インテリア
2019.08.23 18:12
東京・芝浦にある、築33年の大手電機メーカーの倉庫兼R&D(研究開発)センターとして使われていた建物の一部を、熊木英雄が代表を務めるオーガニックデザインがリノベーションを手がけた。
今回設計したのは150㎡で、総面積1380㎡のフロアを使うであろう、将来のクライアント企業へのプレゼンテーションの役割も果たしているという。
プロジェクトはまず、壁の役割を再定義することから設計をスタート。建物が全館空調なので、空気流れを妨げない壁を作る必要があったそうだ。
この建築の名称であるWarehouse Market Tokyo「ReBar」とは「鉄筋(Reinforced Bar)」のこと。普段コンクリートを補強するものとして表には出てこないが、今回はコンクリートで覆わずに、内部で行われるレクチャーやディスカッション、ブレーンストーミングなどの対話が鉄筋メッシュの壁から溢れ出ることをねらった。
内部空間は心理的に落ち着く水色を用い、執務空間を隔てる無機質な異形鉄筋はホワイトを採用。インタラクティブな鉄筋の壁は、利用者らのモチベーションを上げてくれることを期待してのものだ。