NEWS | アート
2019.08.21 14:05
世界中でさまざまな宇宙事業が展開されているが、その多くはどのようなビジネスが可能かを考えるものかもしれない。つまり、アートという観点がそこに入り込む余地はまだ少ないということだ。
それでも、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士 ルカ・パルミターノ(Luca Parmitano)が先日、面白い試みをやってのけた。軌道上の国際宇宙ステーションから初めてDJとして音楽を配信したのだ。
彼の音楽は、宇宙からスペイン・イビサ島に停泊しているクルーズ船「Norwegian Pearl」にあるメインステージに送られ、そこで開催されたフェスティバルでのDJプログラムとして約12分間のパフォーマンスを展開。
また、同氏はこの放送中に彼の今後のミッションの目標を説明したり、国際宇宙ステーションでの生活などを紹介。この活動では、ヨーロッパの若い聴衆に向けてESAのことを知ってもらい、作曲した音楽から宇宙に関心をもってもらうことがねらいだという。
ちなみに今回のプロジェクトでは、ドイツのDJであるLe Shuukが協力して、曲のミックス方法を伝授。Le Shuukが宇宙ステーションにもっていくルカ専用のプレイリストを用意し、宇宙飛行士のタブレットにアップロードする特別なDJソフトウェアも提供したそうだ。