NEWS | 建築
2019.08.20 14:01
ロンドン東部に流れるテムズ川の支流・リー川(River Lea)のほとりには、かつて産業用の巨大なドック「Cody Dock」があったそうだ。現在この放置された場所は創造性と生産活動の拠点に変わりつつあり、アーティストたちのダイナミックなコミュニティが形成されている。
この活動で鍵となるのは、リー川からこのドックに入って船が停泊できるように整備すること。そのためには、堰を撤去してオープンな歩道橋を設置することが必要なのだそうだ。
そこで、ロンドンをベースにする建築デザイナー Thomas Randall-Pageは、「Cody Dock Rolling Bridge」という回転式の歩道橋の設計案を公開した。橋の完成に向けて、クラウドファンディングも実施しているという。
一見すると普通の歩道橋だが、近くにあるハンドルを回すると、歩道橋自体が歯車のように回転して横に移動し、天地が逆になる。こうすることで橋が上方に跳ね上がり、高さのある船が引っかかることなくドックに侵入できるようになるのだ。
この新しい歩道橋によって、「Leaway」という歩道や自転車道路、「The Line」という彫刻の道とつながり、歩行者とサイクリストのための緑の道もより長くなることが期待されている。