フランク・ロイド・ライトが手がけた生地や壁紙が
米メトロポリタン美術館にて公開中

▲© 2019 Artists Rights Society (ARS), New York

米ニューヨークにあるメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)では現在、世界的な建築家 フランク・ロイド・ライトに関する展覧会が、2020年4月5日(日)まで同館のThe Met Fifth Avenueにて開催されている。

▲© 2019 Artists Rights Society (ARS), New York

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▲© 2019 Artists Rights Society (ARS), New York

今回の展示は建築ではなく、1955年にフランク・ロイド・ライトが立ち上げた企業が手がけた製品だ。彼の長きにわたるキャリアのなかで初めての商業活動で、一般の消費者向けに手頃な価格の家庭用品をデザインした。

▲© 2019 Artists Rights Society (ARS), New York

そこで発表されたのは生地や壁紙といったもので、彼の建築言語をベースとしつつ、特定の建築物に触発されたデザイン。「Schumacher’s Taliesin Line of Decorative Fabrics and Wallpapers Designed by Frank Lloyd Wright」(1955)という見本帳に掲載されたという。ただ、この見本帳は100部しか発行されず、正規販売店のみが入手できたそうだ。

▲© 2019 Artists Rights Society (ARS), New York

同展では、アメリカのF. Schumacher社が制作したオリジナルラインから、この見本帳とそこで紹介された生地9点を紹介。そのほか、わずかな数しか制作されず市場には流通しなかったフランク・ロイド・ライトがデザインした木製の花瓶2点と、写真家 ユーサフ・カーシュ(Yosuf Karsh)が撮影した同氏の1954年の写真も公開されている。End