テスラが新しい蓄電システム「Megapack」を開発
コストや時間を節約できる大規模なバッテリー貯蔵プロジェクト

テスラ(Tesla)は2017年、南オーストラリア州ホーンズデール(Hornsdale)に世界最大のリチウムイオン蓄電システムを開設した。2016年に同州のインフラが暴風雨で大きな被害を受け、大規模な停電が発生。そこで、3万世帯以上をカバーする100MW規模の蓄電施設が求められ、同社は「Powerpack」という蓄電システムを提供したそうだ。

同地での成功を受け、テスラは今後の大規模なバッテリー貯蔵プロジェクトに向けて、新しい蓄電システム「Megapack」を開発したと発表した。

このMegapackは、大規模な蓄電システムにつきものの複雑さを大幅に軽減。すべて工場で組み立てるなど設置や接続も簡単で、コストや時間を節約できる。

3エーカー(約12,000平米)の敷地では、3カ月以内に250MW・1GWhのエミッションフリーの発電所を、同サイズの従来型の化石燃料発電所と比べて4倍の速さで建設可能としている。太陽光発電や風力発電とも直接につないで、シームレスな再生可能エネルギープラントを作る構想だ。

今後は、電力消費がピーク時にのみ稼働する、コスト面でも環境面でも負担がかかる発電所の持続可能な設備として提案してきたいそうだ。End