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2019.07.26 14:59
ニューヨークのデザイナー ジェシカ・ウォルシュ(Jessica Walsh)はこれまで、ステファン・サグマイスター(Stefan Sagmeister)とともに、デザインファーム「Sagmeister & Walsh」を展開してきたが、ウォルシュは新たにブランディングと広告制作を専門とするクリエイティブエージェンシー「& Walsh」を設立したと発表した。
これは、クリエイティブなリーダーシップを発揮する女性は数少なく、さらに自身でクリエイティブエージェンシーを立ち上げる女性はもっと少ないという現状を打破しようとする試みだ。
彼女はすでに「Ladies, Wine & Design」という非営利団体を率いており、賃金格差を含めた女性やノンバイナリーの人々の支援をしてきた。こうした活動から見えてきたのは、デザインを学ぶ女性は70%もいる一方、女性のクリエイティブディレクターは5~11%、さらに女性が代表を務めるクリエイティブエージェンシーは0.1%だということ。
はたしてこの数字は、消費者の購買行動の約80%を女性が担っている現状でどんな意味をもつのかと彼女は問う。つまり、エージェンシーにおけるリーダーシップの多様性こそが利益につながるというわけだ。
デザイナーのなかにも男性は含まれているが、その数は少数のようだ。まだ設立されたばかりとのことで、今後の展開が注目される。