HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEの初の旗艦店が東京・南青山にオープン
ショップデザインを手がけたのは吉岡徳仁

HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)の初めての旗艦店が、東京・南青山にオープンした。新ショップのコンセプトは「ものづくりの現場」がもつ驚きや楽しさを伝えること。

ショップ空間としては初めてプリーツマシン、プレス機、ミシンなどの製造現場の機材を店内屋に設置し、約1.5倍の大きさで裁断・縫製した服にプリーツ加工を施す「製品プリーツ」という独自の技法を披露している。

ショップデザインは吉岡徳仁が手がけた。衣服が生まれるプロセスにこそ、その服の考えが表現されているとして、ISSEY MIYAKEの衣服が生まれる瞬間を体験できる設計にした。

また、プリーツで生み出された衣服は軽やかで機能的にできているので、その軽やかさを表現するために、まるで衣服が浮遊するような空間をデザインしたという。4.7mにも及ぶ長い什器は服がかかることで水平を保ち、巨大なテーブルは重力に逆らうように空中に浮かんでいる。

吉岡は「新しい、未来の空間とは何か。それは、かたちのデザインという価値観からは全く逆の空間かもしれない。『体験をデザインする。』インターネットの普及により、リテールは次の時代を模索しなくてはならなくなった。未来のデザインに求められるもの。それは、人々にどのような体験を与え、どのような時間を生み出すのかであると思う」とコメントしている。End