NEWS | プロダクト
2019.07.25 16:33
インド北部地域にはマツがたくさん自生しており、ヒマーチャル・プラデーシュ州やウッタラーカンド州の大部分はマツに覆われているそうだ。しかし、これらの州は大きな問題に直面しているという。
あまりにも多くの松葉が森の地面を覆い、それが頻繁な山火事やその他の環境問題の原因になっているのである。森林の面積は約4万平方kmで、被害は甚大。この問題の解決策はまだない。
そこで、Gaurav MK Waliが取り組む「Cheer Project」は、大量かつ不要なこの松葉を100%バイオベースで生分解性のある複合材料にしようというプロジェクトだ。
新しい用途や可能性は松葉を細かく砕いて繊維を取り出すことから生まれる。この繊維は天然の結合剤や蝋を使って複合材料にし、地元の野菜や香辛料からできた天然の染料で着色することもある。
開発された成分は100%バイオベース、100%生分解性、リサイクル可能、難燃性、撥水性があり、製作の過程で汚染物質や廃棄物を生じることもない。クラフト、デザイン、エンジニアリングを融合してこの地域で地球規模のプラスチック問題に取り組もうとしているのだ。また、生産の全工程は、地元の農村地域で収入を生み出せるように、持続可能な技術として設計しているそうだ。