JR九州・肥薩線矢岳駅近くに古民家ホテルがオープン
明治末期に建てられた旧駅長宿舎をリノベーション

熊本県人吉市に本社を置くクラシックレールウェイホテルは、2019年8月2日(金)にJR九州肥薩線の矢岳(やたけ)駅近くにある旧駅長宿舎をリノベーションした古民家ホテル「星岳・月岳」を開業すると発表した。

このホテルは、2018年9月に同じく肥薩線の大畑(おこば)駅前に開業したフレンチレストランと連携したオーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)。「星岳」は、明治末期に建てられた、全国的にも現存するものが少ない鉄道官舎建築のひとつで、家具は地元球磨地方の一勝地曲げ職人・淋正司が制作。

過疎地域の鉄道維持や遊休設備の観光施設化、サービス人材の確保、魅力的な地域産品の情報発信を行いつつ、鉄道遺産3駅にまたがる地域分散型の開発と、人吉球磨の歴史や文化、郷土食材、地域人材を活用した高付加価値サービスの提供を目指すそうだ。

第2弾は熊本県他地域で検討中だ。今後は九州地域の鉄道沿線に同コンセプトのホテル・レストランを展開する予定で、2025年までには九州7県すべてで拠点開発をし、九州をまるごと楽しめる鉄道一周ツアーを企画するとしている。End