NEWS | インテリア / 建築
2019.07.23 12:13
メキシコ・イダルゴ州アパンに建設された住宅ラボでは、実践的な実験・研究プロジェクト「INFONAVIT」が展開されているそうだ。プロトタイプ住宅の設計と開発を通じて、ソーシャルハウジングの分析を深め、居住者のよりよい質の生活を研究するのだという。
このプロジェクトには32人の世界的な建築家が参加しており、各人がラボ内に住宅を1軒設計。多様な住宅が設計・検討され、実際にエリア内に建設された。
その中で、メキシコシティのデザインスタジオ Esrawe Studioは、低コストでアジャイル型の生産ができる家具コレクション2種類を作製したそうだ。
「コレクション1」は、シンプルな無垢材のフレームと天然素材で作られたもので、ブラジルのモダニズムと地元メキシコの家具にインスパイアされたベーシックな形状としっかりとしたデザインが特徴。互いを補い合いながらプロトタイプ住宅の空間を決定している。
また、「コレクション2」は、プロトタイプ住宅の室内のカラーリングを補うことを目的としたもので、エレクトロペイントされた金属製のパイプに合板を用いている。北欧デザインとバウハウスのシンプルな形状に影響を受けている。
これらの家具コレクションを用いたプロトタイプ住宅は6軒が公開されている。将来的には、メキシコ全土で建て替えられる未来型の住宅になることを目指しているそうだ。