花街の雰囲気が色濃く残る東京・浅草観音堂裏エリアに、インバウンド向けの宿泊施設「茶室ryokan asakusa」が2019年7月20日（土）にソフトオープンした。

露地に見立てたエントランス、足湯のできる待合、にじり口を彷彿とさせる小さな扉から入る客室など、茶室の構成要素をモチーフにした空間設計となっている。

全てデザインの異なる畳み敷きの客室は、天井を低く抑えたミニマルな空間。コンパクトな空間には、日本の居室文化の中で育まれた空間作りの工夫が詰め込まれている。

さらに、空間に奥行きを生む「手漉き和紙の障子」、「季節を感じさせる掛花」、「内と外を曖昧にする坪庭」、「風炉先屏風や襖、御簾など」、日本の間仕切り文化など空間工夫を体感でき、最上階には浅草スカイツリーを望む露天風呂を設け、下町のシティビューを堪能できるそうだ。

建築デザインには建築家 前田圭介を迎え、「庭屋一如」の考え方から茶室、路地、坪庭といった日本らしさを現代的に解釈。アートディレクション・VIデザインには、GRAPHの北川一成を迎え、「茶の湯」、「一期一会」の考え方から湧き出るイメージをGRAPH独自のアートとして昇華している。