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2019.07.19 11:24
一般的な薄いベニヤ板の曲げ弾性能力を活用した歩道橋の設計・建設プロジェクトを、メキシコのデザイン大学「CEDIM(Centro de Estudios Superiores de Diseño de Monterrey)」が発表した。
この「Bending Bridges」は、橋脚を使わずに自立し、軽量でなおかつ耐荷重性のある二重構造の木造の橋である。橋全体としては二重の湾曲構造になっているが、橋の各部分は曲げ能力を使った仕組みだ。
建設システムの開発は約1年かかったが、製造・建設フェーズはわずか4週間だったそうで、最終的には断面9cm、支間12m、桁下2.5mの木造の橋ができあがった。
アーチ部分と表面の湾曲は、基礎部分が直接荷重を支えるように、コンピュータによる構造分析で設計・最適化が行われたという。これにより、橋を渡る大人5人の重さを支えることができ、構造の変化も最小限に抑えることができる。
橋の全体的なデザインはスプラインのような曲線で、かかった力を最適に分配でき、アーチの底部と上部では橋の傾斜を最小限に保てるのだそうだ。