NEWS | プロダクト
2019.07.19 11:30
日本デザイン振興会は、スポーツにまつわる話題が注目を浴びている背景を受けて、主催事業である「グッドデザイン賞」について、スポーツならびにスポーツ観戦に関連するグッドデザイン賞受賞作を3つのテーマでまとめた。
まず、「デザインで、“イメージから変える”」というテーマでは、競技の印象をも変えた卓球台として、三英による「卓球台 インフィニティー」を紹介。観客・聴視者にインパクトを与えた、「躍動感」をイメージした斬新なデザインだ。
次に、「デザインで、“国際色豊かな観客席を実現”」として、オカムラが手がけたスタジアムベンチ「アスリート」が紹介されている。世界各国から観戦に訪れる多様な人々の体格差を、座席設定の自由さでクリアした、おもてなし体制が整ったベンチである。
そして、「デザインで、“知らしめる障害者スポーツ”」というテーマからは、猿人による
PR映像「みんなの自己ベスト」が選ばれている。パラリンピックへの関心の低さ、障害を持つ人のスポーツを目にする機会の少なさを受けて、「それぞれが自己ベストを目指す」というコンセプトを動画で伝えることで、関心を高めることができた。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、スポーツ業界でもデザインにおける役割は大きく、実際に目に触れるものの多くにデザインが関わっている。国内企業の製品使用が決定されるなど、裏側を知ると大会をさらに楽しむことができるだろう。