欧州宇宙機関が手がける地表観測プログラム
「センチネル-2A衛星」が富士山を真上から撮影

ESA(欧州宇宙機関)が手がける地表観測プログラム「コペルニクス計画」の一環である「センチネル(Sentinel)-2」ミッションにおいて、高さ3776mの富士山を真上から撮影することに成功した。

公開されたのは2019年春に撮影された画像で、山は真っ白な雪で覆われている。富士山には雲や霧がかかっていることが多いそうだが、この画像は晴れた日に撮影。上空800 kmの地点から「センチネル-2A衛星」がとらえた。

連続する3つの火山が合わさった壮大な成層火山で、何世代にもわたる火山活動により、現在の姿になったといわれている。直近の火山活動は1707年で、山の南東斜面にみられるくぼみが宝永火口で、その東側には火山灰地帯広がっている。

私たちにとって見慣れた富士山だが、改めて上空から見ると、その雄大さや美しさがわかるだろう。また、この衛星からの画像は、富士山周辺にあるゴルフ場やレジャー施設が点在しているのも確認できるほどの高画質を誇っている。End