コーヒーを飲む体験を再構築した
コーヒーメーカーのプロトタイピング
「Coffee Composer」

▲©️Xinyue Yang, Antonia Nandori

私たちがセルフサービスのカフェでコーヒーを飲みたいとき、たとえばスターバックスのような店なら注文するのに一列に並ばなければいけないし、職場のカフェエリアなら自分でマシンを操作しなければならないだろう。

店舗側には都合の良いシステムかもしれないが、客の側は長い時間待つし、カウンターでは早く注文しなければと焦ってしまうし、結局受け取ったコーヒーに何が入っているかよくわからないこともある。

こんな不満の残るユーザーエクスペリエンスを変えようとするコーヒーメーカーが、Xinyue YangとAntonia Nandoriによる「Coffee Composer」というプロトタイピングだ。

このマシンでは、色分けされたさまざまな「コイン」を使用。それぞれがミルクやシュガー、アーモンドやソイ、エスプレッソなどの成分を表しており、これらを組み合わせることで、各自でコーヒーの成分や内容量を決定するのだ。また、カップは透明にすることで、何がどれぐらい入るのかを一目で分かるようになっている。

▲©️Xinyue Yang, Antonia Nandori

ユーザーがコインを重ねてマシンにセットすると、マシンは材料を瞬時に読み取り、値段を計算し、順番に配合してくれるそうだ。いわば人間とマシンのあいだで、コーヒーを作りながらコミュニケーションが楽しめる仕組みになっているのである。End