NEWS | 建築
2019.07.11 15:54
オーストリア・インスブルックにある山岳ケーブルカー「Nordkette Cable Car」のために、建築設計事務所 スノヘッタ(Snøhetta)が「Path of Perspectives(Perspektivenweg)」という展望施設を完成させた。
このプロジェクトはベンチから展望台まで、インスブルックにある壮大なNordkette山脈のユニークな特徴を楽しむ10か所の展望施設で構成されている。
雄大な風景にシームレスに溶け込むように、山の小道に沿って巧みに設けられており、さまざまな場所から高山の景色を体験できる。山道沿いのユニークなポイントでもあり、集合ポイントとしても機能するそうだ。
なかには空中へ突き出した展望台もあり、地形の変化を楽しむことができる。また、オーストリアの哲学者 ヴィトゲンシュタインの言葉を刻むなど、心の中でも実際の場所でも、この風景を味わえるのだ。
場所の文脈やこの地に以前からあるものにインスパイアされ、全てのエレメントにコールテン鋼を使用している。同素材で作られている、この地域の雪崩よけと構造も同じものを採用した。ベンチやプラットドームには、地元の森林に多く見られるカラマツを用いているそうだ。