イタリアの自動車メーカー デ・トマソ（De Tomaso）は、60周年を記念して新モデルとなる「P72」を発表した。同社は72台の限定生産で、価格は75万ユーロ（約9,100万円）を想定している。

アルゼンチン出身の創業者 アレハンドロ・デ・トマソが2003年に亡くなった後に休止状態になった同社。その復活を示す新車は、1960年代初頭のレーシングプロトタイプや、同車を代表するモデル「パンテーラ」からインスピレーションを受けているという。

外観は全体が流れるように美しく大胆なボディラインとなった。パワフルなホイールアーチ、ローノーズ、ガラスで覆われたティアドロップ型のキャビンなど、完璧なプロポーションに仕上げている。

ディテールに徹底してこだわり、最先端のエンジニアリングを組み合わせることで、時代の変化にも流されないデザインを目指した。あらゆる点で間違いなく力強くて官能的なP72は、「現代のタイムマシン」という言葉にふさわしい1台となるだろう。