NEWS | 建築
2019.07.12 17:41
チェコの建築設計事務所 CHYBIK + KRISTOFは、同国のモジュールメーカー KOMA MODULARと提携して、新しいモジュラー建築システムの開発に着手している。
モジュラー建築は持続可能でホリスティックなものだが、きまった矩形の構造やスペースと異なるものを作るのが難しかった。そこでCHYBIK + KRISTOFは空間構成を一新、各モジュール間の空いた部分を活用して、有機的な形に構築することを目指している。
モジュラー構造では通常、直角のモジュールを並べるが、このプロジェクトではカスタマイズした組み合わせで新しい空間構成を実現。設備を含めた空間を作る上部のモジュールは、基礎に固定した平らなフロアモジュールとともに柱として屋根モジュールを支え、連続的なメインスペースが生まれる仕組みだ。
ワークスペースには通気性があり、モジュール間のガラス面には建物のあらゆる側面から豊富な光が差し込んで、2つある天窓も空間にくつろいだ雰囲気を与えている。
同事務所の研究センターでは、さまざまなプロジェクトに対応できる新しいシステムのプロトタイプを開発中で、プロジェクトは2020年に完了する予定だそうだ。