スウェーデンのデザインスタジオ「Order order」が手がけるのは、クライアントの複雑なデータや研究、製品を、視覚化や体系化、そして情報デザインを通じて、誰からもわかりやすいものとして整理・提示することだ。

このスタジオが公開しているポスター作品が「Day & Light」である。これは、1年間を通じて日光の量を視覚化したもので、日の出から日の入りまで、毎日ある特定の場所から観察したデータを視覚化している。縦軸は分刻みの時間を表し、横軸は日付を表しているという。

私たちは太陽や天気と密接な関係をもっている。同デザインスタジオが位置する北半球の高緯度の地域は、冬には日光があたらず、夏にはいつも厳しい日差しとなる。こういった環境が影響し、そのほかの地域では、いつ、どこで、どのくらい日光が当たるのか、さまざまな場所のデータを可視化してポスターにした。

ちなみに日光と黄昏のあいだには「ビーナスベルト（Belt of Venus）」と呼ばれる、空が帯状にピンク色がかる現象もデザイン。ビジュアル的にも美しく、なおかつそれ自体がデータなので、ポスターから身体の健康に配慮するなどの知識を得ることもできるのだ。