中国・深圳のZTEが計画する新しい本社ビル
「パブリックとプライベート」の対話を促す複合施設

中国・深圳に本社を置く通信機器大手 ZTEの新しい本社ビルの設計は、トルコ・イスタンブールに拠点を置くERA Architectsが手がけることになった。

「自然と人工」や「パブリックとプライベート」の対話にもとづく複合施設がコンセプト。そこで働く人たちと訪問者がすべての区画を行き来できるプラットフォームを構築するというプロジェクトの要件に対して、公的な日常空間とナチュラルなスペースとが広がるようなデザインを目指した。

オフィスワークのストレスに対して正反対のものを取り入れ、世界でも有数のハイテク企業 ZTEや、ここに入居するVankeで働く人たちのために穏やかで調和した環境を導入するのだ。そして、このプラットフォームは単なる接続性のある都市の要素であるだけでなく、社会活動や仕事から離れてリラックスをするためのパブリックな公園としても構想されている。

オフィスの複合施設は、仕事に就く人たちと訪問者のあいだに相互作用を生み出す、社会に優しい都市構造として機能するのだ。このソーシャルプラットフォームの多様性から、シェアとコミュニティの建築が生まれるのである。

Vankeとホテルのビルは視認性に優れた、象徴的なファサードのあるデザインで、全体的なシルエットは、歴史のある中国の山々をイメージしている。End