NEWS | 展覧会 / 建築
2019.06.27 13:45
オーストリア・インスブルックのTyrolean Architecture Centerでは、オランダの建築設計事務所 MVRDVの展覧会「Architecture Speaks: The Language of MVRDV」が開催される。
会期は2019年7月6日(土)から9月28日(土)で、同事務所が手がけた作品においてコンセプトを決める上での言葉の役割にフォーカスした大型展覧会だ。
今回はかつて醸造所であった同センターのAdambräu館に、MVRDVの設計の鍵となる4つの概念を昇華させた4つのタワーなどを展示。この4つの概念の創出と進化、およびこれらの概念を説明する言葉を考える展覧会で、その空間的な関わり方を中心に構成し、来場者がMVRDVの思考プロセスの根本を容易に把握できるようにするという。
同展で取り上げられるキーワードは「スタック」、「ピクセル」、「ヴィレッジ」、「アクティベータ」だ。「スタック」とは機能と空間の層化を意味し、「ピクセル」は他のピクセルと組み合わせて多様性を生み出すことができる空間的なモジュールのことを指す。「ヴィレッジ」とは、コミュニティと社会の親密さを促進する空間的な構成のことであり、「アクティベータ」とは、生産性のあるソーシャルスぺースを生み出すさまざまな要素である。
これらはすべて、社会の繁栄を促すスペースのなかで人口が増え続けるという現象に対応するMVRDVの使命を反映したもので、それぞれ健康的で豊かな濃密化を進展させる役割を担っているのだ。