ロエベ ファンデーション クラフト プライズ展
大賞は漆作家 石原源太が受賞

▲大賞 石塚源太《Surface Tacitility #11》(2018)

ロエベ ファンデーション クラフト プライズが主催する、優れたクラフトマンシップを表彰する「アニュアル・アワードクラフト プライズ 2019」は、29名のファイナリストの中から、漆という伝統的な素材をモダンな姿に蘇らせた日本人の漆作家、石原源太(京都・日本)の「Surface Tactility #11」(2018)を大賞に選出した。

同賞は、アナツ・ザバルベアスコア、ジェニファー・リー深澤直人、そしてパトリシア・ウルキオラ等、デザイン、建築、ジャーナリズム、評論、および博物館キュレーターシップの各分野を代表する著名人で構成される審査員団が選考を行った。

▲左から、特別賞に輝いたハリー・モーガン、プレゼンターの鈴木京香、大賞の石塚源太、ロエベのジョナサン・アンダーソン、特別賞の高樋一人 Photo by Loewe Foundation

ロエベのクリエイティブディレクター Jonathan Andersonは、「石塚の作品は、工芸品がオープンなものであり、自由な創造を表現するものだと示しています。現代の形式に伝統ある漆塗りの技法を用いたことで、慣習を打ち破り、工芸品における新しい彫刻のビジョンを表したのです」とコメント。

特別賞にはハリー・モーガン(イギリス)と高樋一人(名古屋・日本)が選ばれた。この大賞および特別賞受賞者3名を含むファイナリスト29名の作品は、2019年6月26日(水)から7月22日(月)まで、東京・赤坂の草月会館にて一般公開中。

▲展示会場は、草月会館にあるイサム・ノグチの石庭「天国」 Photo by Loewe Foundation

また、期間中の毎週土曜14:00には、川上典李子(ジャーナリスト/21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター)をモデレーターに迎え、トークセッションが開催される。End

ロエベ ファンデーション クラフト プライズ

会期
2019年6月26日(水)~7月22日(月) 会期中無休
開館時間
10:00~19:00(金曜のみ20:00まで)
トーク
毎週土曜日 14:00~15:30
6月29日(土)
パトリシア・ウルキオラ(建築家、工業デザイナー)、桑田卓郎(アーティスト、2018年クラフト プライズ特別賞受賞者)
7月6日(土)
皆川明(minä perhonen代表、デザイナー)、吉泉聡(TAKT PROJECT Inc.代表 、デザイナー)
7月13日(土) 
西尾洋一(Casa Brutus編集長)、上條昌宏(AXIS編集長)
7月20日(土)
石塚源太(漆作家・2019年クラフト プライズ大賞受賞者)
会場
草月会館
詳細
http://craftprize.loewe.com/ja/home