NEWS | プロダクト
2019.06.21 13:27
ギリシャ・テッサロニキをベースに活動するインダストリアルデザイナー George Bosnasが提案する「Biopack」は、リサイクルについて改めて考えさせてくれるプロダクトだ。
リサイクルは、廃棄物や使用済みの材料を処理して再利用できる製品に変換することだ。しかし、それは輸送や選別、加工、そして素材を新しい商品にするなど、いくつもの工程段階が必要なプロセスであり、そこにもまたエネルギーを消費しなければならない。
リサイクルに取り組むことと経済的な繁栄とは必ずしも一致せず、廃棄物の処理にはお金がかかるのだというのは、誰しもが考えることだろう。
そこで同氏が考案したBiopackは、あらゆるレベルで環境に優しいことを目指して設計されたパッケージである。
不純物を取り除いた紙パルプ、小麦粉、でんぷん、そして天然のマメ類の種子からできており、たとえば卵パックとして利用した後はリサイクルしたり捨てたりせずに、パックを水で湿らしたり、土に植えるだけ。そうすると、パックのなかに含まれたマメの種子が芽を出して、30日ほどで食べられるほどに成長するのだそうだ。