セーラー万年筆から全国各地の漆工を万年筆にする
漆塗り万年筆シリーズ「伝統漆芸 麗」が発売

セーラー万年筆は、全国各地の漆工を万年筆にする漆塗り万年筆シリーズ「伝統漆芸 麗(れい)」を発売する。漆の語源ともいわれる「麗(うるわし)」の文字をシリーズ名として冠し、全国各地の漆工をラインアップした「伝統漆芸 麗(れい)」シリーズとして展開するものだ。

その第一弾として、「曙塗(あけぼのぬり)」「溜塗(ためぬり)」「錆塗(さびぬり)」の三種類が、2019年6月25日(火)に登場する。希望小売価格80,000円(税別)となっている。

▲「輪島 曙塗」

▲「輪島 溜塗」

▲「津軽 錆塗」

ぼかし塗りを用いた「曙塗」は、漆黒の闇のなかから陽が生まれ出るような趣のある、手仕事ゆえに一本一本微妙に味わいが変わる逸品。「溜塗」は、朱塗りの表面に透明な漆(透き漆)を塗って仕上げたもので、透き漆を通して中の色がにぶく落ち着いた色に見えるので深みが増し、使うほどに光沢が出てくる一本だ。

また、「錆塗」は、津軽塗の特徴でもある凸凹とした重ね塗りの技法を活かし、「錆」という世界を見事に表現した、現代の漆塗りを楽しめる一本になっている。

専用の桐箱や真田紐、一本袋などの付属品も全て日本製にこだわった仕様で、今後も定期的にラインアップを増やす予定だ。各塗師のプロフィールや塗りの特長をまとめた説明書も付属しており、漆塗りの奥深さをより一層感じられる製品だ。End