イスタンブール新空港のターキッシュ エアラインズ国際線ラウンジ
1km以上も続く、風になびくリボンのような壁で統一感を演出

イスタンブール新空港に完成したトルコの航空会社「ターキッシュ エアラインズ」の国際線ラウンジは、1km以上も続く風になびくリボンのような壁が特徴的だ。6つのラウンジを通り抜けることで、乗客の異なるニーズに応えつつも統一されたエリアを作り出している。

イギリスの建設設計事務所 Softroomが空間を設計。この壁は、建物の中心軸の高い所に設置されているので、ドーム型のメインルーフとともに入口からすぐに認識できる。ラウンジへの入口では、ターキッシュ エアラインズを象徴するロゴが目に付くので、乗客を慌ただしい空港の中心部に広がる静かな場所へと導いてくれる。

壁はレセプションエリアを通り、さまざまなゾーンに通じるメインスペースに流れ込む。このスペースはイスタンブールの街にインスパイアされた明るくて高揚感のある空間で、屋外にある中庭のようにも感じられるという。

スイートルームやシャワールームはプライベートな空間として、オーダーメイドのドレッシングエリアと机、ゆったりとしたベッドを完備。また、ソファベッドの休憩スペース、上映施設、ニュースルーム、ゲームエリア、子供用のプレイエリア、図書室などは、流れる壁で仕切られた中央の中庭の両側に配置。

イスラムの祈祷室、作業用の小部屋、ロッカーは入口のすぐそばに設け、国際線のビジネスラウンジには、新しいものから古いものまでトルコの芸術作品や工芸品を展示できる美術館スペースもある。オープニング展として、パートナーのイスタンブール現代美術館のコレクションから現代アート作品が展示されているそうだ。End