NEWS | サイエンス / フード・食
2019.06.17 13:14
明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明教授、同学科3年の鍜治慶亘は、身に着けるだけであらゆる金属製食器を電気味覚提示に利用できる、手袋型のデバイスを開発したと発表した。
この手袋型のデバイスを着用することで、人差し指部に取り付けられている電極からスプーンやフォーク、コップなどの金属製の食器を介して、舌に電気味覚を付与する仕組みで、これにより、気軽に飲食物へ電気味覚を付与した食事をすることが可能になるという。
さらに、従来の手法では実現が難しかった、バナナといった果物などの手づかみで食べるものに対しても、電気味覚を付与することが可能になった。また、人差し指の位置のオン/オフの切り替えや味の強弱といった変化がつけられるそうだ。
電気味覚は、電流で人間の舌に刺激を与えて、酸味や苦味、塩味などを感じられるようにすること。これを活用することで、濃い味付けにしないで済むなど、健康面でも期待できそうな取り組みだ。