Amazon Alexaのアルゴリズムに介入するアクセサリーの
プロトタイピング「CounterBug」

AIアシスタント「Amazon Alexa」対応デバイスの販売数は、2019年1月には1億個を超えているそうだ。つまり、1億人のユーザーがサーモスタットを調整したり、音楽を流したり、スケジュールを設定するためにAlexaに活用しているのだ。

こうしたデバイスについて私たちを手助してくれるものと見なしている人が大多数だが、デジタル監視の時代である今日では、これをコンピューターに危害を及ぼす「トロイの木馬」のように考える人もいるようだ。

デザイナーのErlend Prendergastが公開したプロジェクトは、Alexaをこの両方でとらえている人向けのものだ。Alexaを使用しながら、自分のデータがどこに向かうのか、そしてそれがどのような目的に使用されているのかを疑う人だ。

同氏が考案した「CounterBug」は、Alexaのアルゴリズムを混乱させるアクセサリーシリーズのプロトタイピングだ。各品は監視したいというさまざまな欲望を形にしたもので、両腕で抱きかかえるようなタイプや聴診器タイプなどを作った。

そしてそれぞれ、NSA(アメリカ国家安全保障局)とのトラブル避けるために言語を検閲したい人、Amazonのカスタマイズされた広告アルゴリズムを中断させたい人、そして外出時でも好ましい話題をAlexaに話しかけたい人のためのデバイスなのだ。End